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こちらでは、ワイヤー矯正の種類と特徴や、おすすめの矯正歯科クリニックについてご紹介します。
ワイヤー矯正の「表側矯正」「裏側矯正」「部分矯正」の費用と治療期間の目安をわかりやすくまとめました。また、それぞれの矯正治療の特徴や他の矯正治療との違い、副作用についても紹介します。
種類 | 費用 | 期間 |
---|---|---|
表側矯正 | 80~150万円 | 1~3年 |
裏側矯正 (舌側矯正・リンガル矯正) |
100~150万円 | 1~4年 |
部分矯正 | 30~80万円 | 6ヶ月 |
表側矯正とは、ブラケットを歯の表側に装着し、ワイヤーによって歯の位置を動かしていく、矯正治療のなかでももっとも一般的な治療法です。数ある矯正治療のなかでも難易度が低い治療方法であり、歯を動かしやすいという特徴があるため、どんなに難しい歯並びであっても対応ができます。
基本的に使用するブラケットは銀色をしていますが、治療を受ける矯正歯科医によっては白や透明なブラケットによる治療法を提案してくれるところもあるため、選択に幅があるのが特徴です。
表側矯正治療が他の治療と違う点として、真っ先に挙げられるのが「違和感が少ない」というところ。歯の表側に付けるという特性上、舌に当たる心配が少なく、食事や会話の際に違和感を覚える頻度もその他の治療法に比べて多くはありません。
一方で、審美面はその他の矯正治療に比べ劣ってしまいますが、歯科医院によっては審美面で優れたブラケットでの治療も可能です。
表側矯正で目安となる費用は、80~150万円が相場となっています。治療期間は、1~3年程度かかることが多いです。ただし、歯並びなどの個人差によって費用や治療期間は異なってくるため注意してください。
表側矯正で起こり得るリスクとして、歯が動く際に痛みが生じたり、矯正装置が頰の内側に当たり口内炎が発生したりする点が挙げられます。また、個人差はありませんが、発音がしにくくなるケースも考えられるでしょう。
裏側矯正とは、舌側矯正・リンガル矯正などを指す矯正治療であり、ブラケットを歯の裏側に装着しワイヤーで歯を動かしていくのが特徴です。この治療方法が生まれた当初は、技術的な面から対応できる歯科医院は多くありませんでしたが、現在では技術の発展により、多くの矯正歯科で受けられるようになりました。
最大の魅力は、矯正装置が目立たないという点。人前で話す機会が多かったり、審美面を気にしていたりする人に対しておすすめの治療方法です。
裏側矯正はその他の矯正治療と違い、「矯正をしている」と他人から気づかれにくいのが持ち味です。矯正中はどうしても人からの視線を気にしてしまいがちなため、そうした悩みを解決する有効な選択肢となります。
一方で、表側矯正や部分矯正に比べ、高度な技術が要求されるのもポイント。治療の経過が確認しづらく難易度が高いため、治療を受ける歯科医院選びには注意する必要があるでしょう。
裏側矯正の目安となる費用は100~150万円程度が相場となります。また、治療期間は1~4年程度かかるケースが多いです。
もちろん個人差はありますが、ほとんどの場合表側矯正に比べて費用も期間も大きくなってしまうのがリスクといえるでしょう。また、装置を歯の裏側に付けるため、舌に当たりやすいというデメリットも見逃せません。
部分矯正とは、歯列全体ではなく歯並びや噛み合わせが気になる部分のみに装置を取り付け、矯正していく治療方法です。
全体的な歯並びはそこまで悪くないものの、前歯のすきっ歯など部分的に気になる箇所がある場合に用いられます。基本的には前歯部分に適用される機会の多い治療方法ですが、奥歯などであっても問題なく適用はできます。
歯列全体にブラケットとワイヤーを装着するわけではないため、食事や歯磨きをする際に違和感を覚えるシーンが少ないのも大きなメリットでしょう。
部分矯正がその他の矯正治療と大きく異なる点として、費用・期間を少なく抑えられるという点が挙げられます。表側矯正や裏側矯正と違い、歯列全体を矯正する必要がないのがその理由です。
特に費用部分の違いは大きく、もちろんどれくらいの部分を矯正するかにもよりますが、基本的に全体矯正の3分の1程度の費用で治療を受けることができるでしょう。
部分矯正の目安となる費用は30~80万円程度が相場となります。また、治療期間は6ヶ月程度かかるケースが多いです。既にご紹介している通り、その他の治療方法に比べ費用は少なく期間が短いのが特徴です。
一方で、部分矯正は適応できるケースが限られるというリスクがあります。全体の歯並びや噛み合わせが悪い場合、部分矯正では対応できません。
ここでは、ワイヤー矯正で使用される装置を解説していきます。どのような装置か分かっていれば、治療の不安も減っていくでしょう。
ブラケットとは、歯に取り付ける装置のことです。「マルチブラケット装置」とも呼ばれるこのブラケットにワイヤーを通し、歯を正しい位置に動かしていきます。以前は金属製の「メタルブラケット」がほとんどでしたが、最近ではプラスチック製、セラミック製などの種類があり、好みに応じて選べるのが特徴です。
結紮とは、ブラケットからワイヤーが外れないよう固定する行為を指す言葉です。結紮には、結紮線やモジュールが用いられます。
結紮線とは、結紮をする際に用いられる細い針金です。歯科医院によっては、リガチャーワイヤーと呼ばれるケースもあります。結紮線は金属がもっとも効果的であり一般的に用いられるものです。しかし、審美性を重視するためホワイトコーティングされたものも存在しています。
モジュールとは、結紮の際に用いるゴムを指す言葉です。結紮線に比べカラーバリエーションが豊富であり、おしゃれな矯正が楽しめるでしょう。一方で、歯の移動が結紮線に比べうまくいかない恐れもあります。
セルフライゲーションとは、結紮をせずともワイヤーを固定できるブラケットのことです。結紮が必要な一般のブラケットに比べて、ワイヤー交換などのメンテナンス時間を短縮できるのが特徴であり、痛みも少なく済みます。
アーチワイヤーとは、矯正ワイヤーとも呼ばれる歯に装着したブラケットに通すワイヤーです。基本的には金属の色をしていますが、目立ちにくい白色をしたものなど、さまざまな種類が用意されています。
リンガルアーチとは、裏側矯正の際に用いる装置です。歯の裏側に沿うようにスプリングを取り付け、弾力を利用して歯並びを矯正していきます。
ワイヤー矯正にはさまざまな種類があるとご紹介してきましたが、それぞれのクリニックで得意とする矯正方法は異なります。まずは自分がどのようなワイヤー矯正を望んでいるのかしっかり確認したうえで、それに見合ったクリニックを探していきましょう。
また、クリニックを選ぶ際には、日本矯正歯科学会認定医が所属しているかどうかを調べるのが大切。ワイヤー矯正には認定資格がなく、どんな歯科医でも行える治療だからこそ、しっかり日本矯正歯科学会に認定されている歯科医から治療を受けるべきです。
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