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矯正治療の大きな目的のひとつが、かみ合わせを正しくすることです。歯並びが悪くかみ合わせが正しくないと、歯だけではなく顎の骨も歪んでいきます。最終的には全身の骨格まで歪みが広がってしまうほど人体への影響は大きいものなのです。逆に、歯並びを正しくしておくことで、顎の骨の歪みも矯正され、全身の骨格や姿勢も正しくなるのです。こうした機能面の修正は、矯正治療の代表的なメリットです。
そもそも矯正治療を行った人たちの多くは、歯並びが悪いせいで自然な笑顔を出せなかったり、対面で話すのが苦手といった悩みを持っていた人たちです。しかし、矯正治療を行うことで歯並びが改善されることで、視線を気にせずに済むようになり、人前で気兼ねなく話したり、自然な表情を出せるようになるのです。こうしたメンタルに関する事柄も、矯正治療の大きなメリットだと言えるでしょう。
矯正治療の対象は、大人だけではありません。早期にかみ合わせや歯並びに悪いところが見つかれば、子供であっても矯正治療を受けることができます。子供の矯正治療特有のメリットとして、乳歯のうちに矯正治療を行っておけば、歯並びだけでなく顎周辺の筋肉も正しく成長し、将来永久歯を抜かなくてはいけなくなる可能性を減らすことができます。
デメリットとして、矯正治療にはどうしても長い期間と高額な費用がかかる、という点が挙げられます。全体矯正となると年単位の時間と数十万円単位の費用がかかります。さらに、小児矯正の場合は家族の協力も必要となるでしょう。
矯正治療は歯を動かす治療なので、人によっては痛みを感じることがあります。特に矯正器具を装着したばかりの頃は痛みが出やすかったり、痛みが出なくても違和感があったりします。特に小児矯正の場合は子供が痛がることもあり、治療が難しい場合があります。
現在の矯正治療では、永久歯はそう簡単に抜かない方針の歯科が増えています。しかし、場合によってはどうしても抜歯しなくてはいけないケースも出てきます。矯正治療で抜歯が必要になった場合は、担当医とよく相談して決めましょう。
矯正治療を始める前には、必ず事前にどのくらいの期間と費用が必要になるか確認しておきましょう。また、ローンやクレジットカードなどの費用の支払い方法もチェックし、無理のない支払いができるようにしておくことが大切です。
また、矯正治療中に激しい痛みや出血、その他のトラブルがあった場合は早急に担当医に申し出てるようにしてください。
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