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「インビザライン」は、マウスピース型矯正装置の一種です。取り外しが簡単にでき、しかも透明な見た目なので装着していても目立たないというメリットがあります。
そんなインビザラインは、3Dスキャニングデータから作られたマウスピースを数週間ごとに交換し、少しずつ歯を正しい位置へと導くという治療法が用いられています。
こうした過程から、医師の技術は無関係に感じられますが、実際はそうではありません。インビザラインへの知識と技術がしっかりしていなければ、思ったような成果につながらないこともあります。
そこで、国内企業のハートミラー社は、インビザラインへと認定制度を設置し、インビザライン認定医を「インビザドクター」として認めるようになりました。
ここでは、そんなインビザドクターについて、さらに詳しく紹介いたします。
マウスピース型矯正のインビザラインは、これまでのワイヤー矯正とは異なる技術や知識が必要となります。そのためインビザラインを扱った経験が少ない医師が治療すると、患者が納得いかないような結果に結びついてしまうケースも考えられます。
矯正治療には日本矯正歯科学会による認定医制度があり、高い技術と豊富な知識を有した医師は認定医や専門医として認められています。しかし、こうした認定医や専門医であっても、インビザラインに関する技術や知識、そして経験は低い場合もあるのです。
そこで、インビザラインでの矯正治療を希望する場合、目安となるのがインビザライン認定医制度によるインビザドクターです。
インビザドクターはインビザラインの治療を数多く手掛けており、経験豊富なことから患者の満足いく結果に導ける可能性も高くなります。
インビザラインによる矯正治療を受けたい場合、その予定がある場合には、クリニックに在籍する矯正医がインビザドクターであるかどうかを確認してみてもよいでしょう。
インビザライン認定医のインビザドクターとして認められるためには、一定の症例数を手がける必要があります。さらには、そのインビザドクターには症例数ごとにランクづけもされています。
まず、インビザドクターとして認定されるための治療経験が50症例。そして、この50症例を超えた場合には、「インビザスーパードクター」の認定を受けることができます。
症例数が100例を超えると、次には「インビザゴールドドクター」と認定されます。
さらに、治療経験が500症例を超えると、今度は「インビザプラチナドクター」と認定を受けることとなるのです。
このように実績が多ければ多いほどランクは上がっていきますが、最後のインビザプラチナドクターにたどり着くまでには数多くの経験と年月を重ねなくてはなりません。
国内企業のハートミラー社が設置しているインビザライン認定制度とは別のインビザラインの認定制度も存在します。
それがアメリカ・インビザライン本社であるアライン・テクノロジー社が設けている「インビザラインプロバイダー」です。
こちらもインビザドクターと同様に症例数によるランク制がとられており、年間1症例を手掛けると認定される「ブロンズ」から始まり、年間1000症例以上の「レッドダイヤモンド」が最高ランクとなっています。
違いはランク付けがインビザドクターよりも細かく設定されていること。そしてインビザドクターが累計の症例数であるのに対し、インビザラインプロバイダーは年間の症例数で決められていることです。
つまり極端な話、昨年レッドダイヤモンドのランクだったとしても、今年手がけたインビザラインが1症例だった場合にはブロンズまで一気に下がるということです。
ランクが宝石に関連していることを記憶しておくと、矯正歯科でインビザラインプロバイダーに出会った際におおよその症例数を把握しやすくなります。
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