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矯正治療中に電動歯ブラシ・超音波歯ブラシは使える?

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矯正治療中に電動・超音波歯ブラシは使っていいの?

矯正治療中に、電動歯ブラシや超音波歯ブラシを使用しても問題はありません。

ただし、矯正治療中かそうでないかにかかわらず、電動歯ブラシや超音波歯ブラシでは歯と歯の間や歯と歯茎の間が磨けていないことがあります。細かいところは手で磨く方が、汚れがよく落ちて歯茎も痛めません。

歯と歯の間は手磨きだけでは汚れが落ちないため、フロスを使うようにしましょう。

電動・超音波歯ブラシのメリット・注意点は?

電動歯ブラシや超音波歯ブラシのメリットや注意点を紹介します。

メリット

電動歯ブラシや超音波歯ブラシのメリットには、主に以下の3つが挙げられます。

  • 比較的効率がよい
  • 汚れを落としやすい
  • 疲れにくい

電動歯ブラシや超音波歯ブラシは、手では動かせないくらい高速で振動するため、比較的に効率よく汚れを落とすことができます。歯に正しく当てて使えば、汚れを落としやすくなる点もメリットです。手で磨くときのように腕を上下左右に動かす必要もないため、歯磨きが疲れにくい点も特徴でしょう。

注意点

電動歯ブラシや超音波歯ブラシを使うと、歯や歯茎を痛める可能性があるためご注意ください。口内の状態に合っているブラシのヘッドを使うことや、パワーが強すぎないものを使うことが大切です。

また、歯磨き粉を使うかどうかは好みによりますが、使う場合には研磨剤の入っていないものをおすすめします。つける量は少なめにして、毛先を歯に当ててからスイッチを入れるようにしてください。

電動歯ブラシ・超音波歯ブラシの違い

電動歯ブラシ・音波歯ブラシ・超音波歯ブラシは、どのように違うのでしょうか。磨き方のポイントとともに紹介します。

電動歯ブラシ

電動歯ブラシは、電気で動く歯ブラシです。歯ブラシのヘッドが、1分間に数千回から1万回ほど上下振動や左右反転します。歯ブラシの毛が回転するものもあります。ヘッドやブラシが振動したり反転したり回転したりして毛先が歯面に当たることで、電動歯ブラシが歯面についた歯垢を取り除きます。

磨き方のポイント

電動歯ブラシを使った磨き方のポイントは、以下の2つです。

  • 手や腕を小刻みに動かさない
  • ブラシは歯面に軽く当てる

電動歯ブラシを使うときは、手で磨くときのように手や腕を小刻みに動かす必要はありません。また、毛先を歯面に強く押しつけると傷がつく原因になりますので、歯面には軽く当てるようにしましょう。

音波歯ブラシ

音波歯ブラシは、リニア駆動で動く歯ブラシです。ヘッドの部分から、1分間に3万回ほど音波振動が発生します。音波振動すると、ブラシの部分から細かい泡が出てきます。この細かい泡が歯面についた歯垢を取り除きます。

磨き方のポイント

音波式歯ブラシを使った磨き方のポイントは、以下の3つです。

  • 歯ブラシは水でよく濡らす
  • 手や腕を小刻みに動かさない
  • ブラシは歯面に軽く当てる

音波歯ブラシは、音波振動により泡が発生する仕組みなので、水でよく濡らしてから使うようにしましょう。電動歯ブラシ同様、手や腕を小刻みに動かさないこととブラシを歯面に軽く当てることもポイントになります。

超音波歯ブラシ

超音波歯ブラシは、超音波振動素子で動く歯ブラシです。超音波振動が、1分間に120万〜160万Hzほど発生します。この超音波振動によって歯垢付着のもとになる不溶性グルカンが破壊されます。

電動歯ブラシや音波式歯ブラシよりも振動する幅が細かいので、磨いているときの振動はほとんど感じません。

磨き方のポイント

超音波歯ブラシを使った磨き方のポイントは、以下の2つです。

  • 手や腕を小刻みに動かす
  • ブラシは歯面に軽く当てる

電動歯ブラシや音波式歯ブラシと異なり、超音波歯ブラシを使うときには手や腕を小刻みに動かす必要があります。ブラシは歯面に軽く当てることが大切なのは、ほかの歯ブラシと同じです。毛先を強く押し当てずに、軽い力でブラシを小刻みに動かすようにしましょう。

電動歯ブラシ以外に矯正治療中におすすめのグッズ

電動歯ブラシや超音波歯ブラシ以外にも、矯正治療中に使うと便利なグッズがいくつかあります。ここでは、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシ・ジェッドウォッシャーの4つを紹介します。

フロス

矯正治療中でも、フロスを使用して問題ありません。ただし、無理に汚れをかき出そうとすると矯正器具が壊れてしまうことがありますので注意が必要です。先がしっかりしていて装置の間を通しやすいワイヤー矯正専用のフロスもあります。心配な方は主治医に相談して、自分に合うフロスを探してみてください。

歯間ブラシ

歯間ブラシも、矯正治療中のデンタルケアに便利です。ワイヤーの下を磨くときに使用するとよいでしょう。毛先がブラシのタイプで、 M~Lサイズの太めのものを選ぶことをおすすめします。寝ている間に口内の雑菌が繁殖するので、就寝前の歯磨きの際に使用するとよいでしょう。

タフトブラシ

タフトブラシとは、毛先が非常に細い歯ブラシのこと。矯正器具がついていると磨ける歯の面積が狭くなりますが、タフトブラシなら狭いところも磨きやすいです。通常の歯ブラシで磨いたあとの仕上げに、タフトブラシを使って狭い部分を磨くことをおすすめします。

ジェットウォッシャー

ジェットウォッシャーとは、ノズルの先端から出てくる高圧の水で歯の汚れを吹き飛ばすグッズです。歯を磨く前に、まずはジェットウォッシャーで口の中を洗浄するとよいでしょう。矯正器具のまわりやワイヤーの下は重点的に水流をあてることが大切です。ノズルが変えられる機種を選べば、矯正器具と歯の間や歯と歯の間など、より細かいところを磨くことができます。